天正三年(1575)五月
長篠の戦い「三段撃ち」—— 鉄砲三千挺は交互に撃たれたか
通説
武田勝頼の軍を織田・徳川連合が破った合戦。三千挺の鉄砲を三列に並べ、入れ替わりで連射して武田騎馬軍団を殲滅した——という「三段撃ち」が広く知られる。
検証
信憑性度は「その主張を支える史料の近さ」の目安です(5=同時代の一次史料、1=史料に根拠なし)。
- 確実
検証 01
長篠で武田軍に勝利し、鉄砲を大量に用いた
見立て:勝敗・鉄砲の多用は確か
- 編纂信長公記合戦の経過と鉄砲の使用を記す
- 一次同時代の書状類戦勝を伝える当時の文書
- 疑わし
検証 02
三千挺を三段に構え、交互に連射する「三段撃ち」を行った
見立て:一次に近い記録に該当なし
- 編纂信長公記「三段撃ち」の明確な記述はない
- 軍記甫庵信長記三段撃ちの記述はこの系統が初出とされる
- 諸説
検証 03
無敵の武田「騎馬軍団」を鉄砲で壊滅させた
見立て:騎馬突撃像そのものに議論
- 後代近年の研究当時は下馬戦闘が主で「騎馬軍団」像は再検討中